プロフィール
異文化の壁を乗り越えるために
世界がグローバル化するにつれ、異文化間の摩擦に直面する機会も増えています。
国際的なプロジェクトやチームビルディングの場面では、たとえ些細な違いであっても、コミュニケーションのズレが人々を戸惑わせることが多々あります。
文化とは、単 に国と国との違いに限りません。民間企業と政府機関の違い、組織内の部署間の文化といった「サブカルチャー」も含まれます。こうした多様な文化背景が交差する環境においては、異文化の違いを単なる障害ととらえるのではなく、それを理解し、活かす力を育てることがますます重要になっています。

異文化コーチングは例えるならば化学実験のようで、さまざまな文化が組み合わさり、適切なサポートを介して、新しい可能性が生まれます。
日本で生まれ育ち、オーストリア人と結婚し、ドイツで仕事する私にとって、異文化理解は暮らしそのものを意味しています。異文化コーチングの際のモットーは、「AかBかの一択ではなく、文化の相互補完によってそれぞれの可能性を最大限に引き出すこと」です。
約8年に亘る日本外務省における外交官としての勤務、そしてドイツにおける在外勤務を経て、政治、学術、ビジネス、文化分野といった幅広い分野において日独間の異文化コミュニケーションの経験を積んでまいりました。その後、環境・エネルギー関連のドイツ企業において、両国の官公庁・企業向けのコンサルティング業務、二国間プロジェクトの開発・管理や、ビジネス視察団の訪問やビジネスマッッチングなどを担当してきました。特にこのようなプロジェクトでは、文化的な摩擦が頻発し、プロジェクトが滞ることも少なくありません。異文化理解能力には、ハードウェアとしての言語だけでなく、ソフトウェアとしての自己理解と異文化に対する包括的な知識も必要不可欠です。
これまでの知見を活かし、個々人や企業・組織の皆様が、文化的な障壁を乗り越え、新しい視点を育み、さらなる可能性を開花させるお手伝いをさせていただきます。
職歴・実績
2021-
ECOS Consult GmbH
シニアプロジェクトマネージャー
2019-2021
外務省欧州局中・東欧課
2017-2019
在デュッセルドルフ日本総領事館、副総領事
2015-2017
在ドイツ日本大使館、三等書記官
2012- 2013
外務省入省
2009-2012
慶應義塾大学
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顧客のニーズに応じた日独間のエネルギー・環境分野におけるプロジェクト開発・コンサルティング業務
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日独における市場参入に向けた戦略的助言及び異文化対応
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ドイツ・オーストリア・スイス外交政策・内政の分析・評価
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2国間首脳会談の準備・対応
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翻訳・通訳業務
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日本政府視察団の訪問時の対応
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学術・政治・文化分野のイベントの企画・実施
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文化イベントに際する広報業務
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各ステークホルダーとの交渉
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ドイツ外交政策・内政の情報収集・分析
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日本政府高官の公式訪問時の対応
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翻訳・通訳業務
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経済局国際経済課にて、日EU間の経済連携協定(EPA)交渉開始に向けた、EU欧州委員会との対外協議の調整・準備
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法学部政治学科修了(学士)
資格
2013-2015
Weiterbildung des Außenministeriums Japan
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Teilnahme als Gaststudierende an Lehrveranstaltungen in Übersetzungs- und Dolmetschwissenschaft sowie Politikwissenschaft an der Universität Heidelberg
2025年6月
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Schuppener Global Transition にて異文化間コーチングの研修を修了
2014
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ドイツ連邦共和国外務省主催国際外交官研修に参加