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日本人とドイツ人、なぜかすれ違う理由と人間関係の基本

更新日:2025年10月10日


なぜか分かり合えない。信頼構築のために努力しているはずなのに、結果は逆方向に進んでしまう。そんな経験はありませんか?ここでは、日独間のコミュニケーションにおいて特に気を付けるべき4つの観点をご紹介します。


・人間関係の築き方

 日本人: 信頼に基づく関係を重視します。たとえば、こまめにランチや飲みに行くことで関係性を深めるなど、時間をかけて人間関係を築いていく傾向があります。プロジェクトが終わった後でも、連絡を取り続けたり、近くに立ち寄った際には挨拶をするなど、地道な人脈形成が欠かせません。もちろん能力も重要ですが、「人となり」がより重視される場面が多く見られます。

 ドイツ人: 能力に基づく関係を築く傾向があります。仕事を遂行するためのスキルや資格、実績といった「能力」が信頼関係の土台になります。この違いが、時としてすれ違いを生む原因になります。日本では、ご挨拶に伺います、と短時間の面会依頼をすることも多いですが、ドイツでは、用件のないアポイントメントは効率性の観点から好ましく見られません。


・仕事の定義の違い

 ドイツでは、仕事とは「決められた時間に、決められた責任範囲の業務を遂行すること」とされています。仕事を通じて自己実現を図るという考え方を持つ人は、日本ほど多くありません。私も、ドイツに来てすぐの頃は、「それは自分の仕事ではありません」というドイツ人の言葉に戸惑いを覚えることもありました。責任の範囲が日本よりも明確に決められている、ということが理解できていれば、対処しやすくなります。


 責任感の捉え方にも違いがあります。日本では、業務時間内に終わらなければ残業してでもやり遂げるという文化がありますが、ドイツでは「業務時間内に終わらなかったことは、翌日やればよい(あるいは、それは上司の計画ミス)」と考える人が多くいます。そのため、ドイツでは管理職に求められる器と責任は日本以上に大きいと言えます。


・ハイコンテクスト・ローコンテクストの違い

 ドイツ語は、内容を的確かつ直接的に伝えるローコンテクスト(低文脈)な言語です。言外の意味を察したり、空気を読むといった文化的背景はあまり重視されません。そのため、日本語のように文脈や表情、状況などから意味をくみ取る前提で話しても、驚くほど伝わりません。


例えば、何か進捗があればまたご連絡します、というメールを受け取った際、個々の状況にもよりますが、私は「相手はこちらに積極的に連絡をしたいという感じではない、つまり、あまり見込みはない。」と受け取ります。ただ、多くのドイツ人にとって、このニュアンスは分かりにくく、はっきり断られていない以上可能性はあると判断される場合が多いです。


日本人の感覚では、「こんなにはっきりとした言い方で大丈夫だろうか」と思う文章も、意外とドイツでは普通だったりします。


たとえば、先ほども話に出た「それは私の仕事ではありません」という表現は、ドイツ語ではごく普通の言い回しですが、日本語に直訳すると冷たく感じられることがあります。日本では、間接的な表現を用いてやんわりと断ることが多いため、文化的なギャップが生じやすいポイントです。


・ミーティングの定義の違い

日本におけるミーティングは、議論の場というよりも、事前に調整・合意された内容を公式に確認する場とされることが多いです。もちろん企業文化によって差はありますが、会議の場で突然新しいアイデアを発表すると、戸惑いや反発を招くことがあります。そのため、日本では「根回し」が非常に重要とされています。


この他にも、日独間の違いを挙げればきりがありません。では、こうした違いを踏まえた上で、どのように円滑なコミュニケーションを築いていけばよいのでしょうか?


このテーマについてさらに理解を深めたい方は、ぜひ異文化理解研修をご活用ください。1対1のコーチングも承っておりますので、お気軽にご相談ください。



 
 
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