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異文化におけるチーム内の対立:4つの代表的な対立の種類

更新日:2025年10月11日


チームミーティングのイメージ

 

1. 役割の対立

 異文化チームでは、それぞれの役割、特にリーダーの役割に対してどのような期待があるかについて誤解が生まれやすくなります。強い階層構造を持つ文化(例:多くのアジア諸国やアラブ諸国)では、リーダーには権威的で決断力があり、指示を出す存在(トップダウン型)であることが期待されます。ドイツに来たアジア人の多くは、上司から仕事が降りて来ず、自分で自分の業務を開拓していかなければならない点に、ドイツで業務を行うことの難しさを感じています。


 一方、フラットな階層を持つ文化(例:ドイツ)では、リーダーにはチーム志向であること、メンバーの意見やアイデアを積極的に取り入れ、共同で意思決定を行うことが求められます。「良いリーダーシップとは何か」に対する認識の違いは、チーム内で緊張や誤解を引き起こす原因になります。


2. コミュニケーションの対立

 国際的なチームでは、異なるコミュニケーションスタイルが緊張を生むことがあります。その中の最たる例が、「批判」や「フィードバック」の伝え方です。例えば、「面子を保つ」ことが重要な文化(例:多くのアジア文化)では、否定的なフィードバックは間接的に、慎重に、あるいはまったく明言されずに伝えられることが多く、誰かを公の場で恥をかかせたり、気まずくさせたりするのを避けようとします。


 一方で、より直接的なコミュニケーションを好む文化では、建設的な批判はたとえネガティブであっても、率直かつ明確に、即座に伝えることが期待されます。ただし、その際、批判が論理的かつ建設的であり、個人攻撃にならないことが重要です。


 アジア文化にありがちな、間接的なフィードバックは、ドイツでは「不誠実」あるいは「分かりにくい」と受け取られることがあります。文化に配慮したフィードバックのやり取りは、建設的な協力関係を築くうえで非常に重要となります。



3. 価値観の対立

 価値観や基本的な信念は、多くの場合、それぞれの文化に深く根ざしており、人々が何を「正しい」「重要」と感じるかに大きな影響を与えます。異文化チームでは、こうした基本的な姿勢に大きな違いがある場合、価値観の対立が生じることがあります。たとえば、ある文化では個人の成果、自己実現、個人の責任(個人主義的な価値観)が重視される一方で、別の文化(例:日本、多くのアラブ諸国・アフリカ諸国)では、集団の幸福、忠誠心、社会的調和(集団主義的価値観)が優先されます。


 こうした違いは、仕事の進め方や意思決定のプロセスにも影響を与えます。ある文化では個人の自主性が高く評価されますが、別の文化ではそれが「協調性がない」あるいは「グループへの敬意がない」と見なされることもあります。異なる価値観を理解し、認めることは、信頼関係を築き、価値観の対立を建設的に解決するための重要なステップです。


4. 目標・利害の対立

 目標や利害の対立は、個々のチームメンバーの目標が、チーム全体の共通目標と一致していないときに発生します。国際的なチームでは、個人的なキャリア目標、部門ごとの利害、または文化的に異なる「成功」の概念が絡むことで、こうした対立がより顕著に現れることがあります。


 あるメンバーは自分自身の利益や短期的な成果に集中する一方で、別のメンバーは長期的なチームの成功を重視する場合があります。そして、「チームの共通目標が何か」が明確でないということも対立の大きな原因となります。


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